ビデオをアニメ―ション (カートゥーン調) に変換
AKVIS Sketch のバッチ処理機能を使うと、複数のファイルに設定等を自動的に適用できます。
漫画本を作成、またはビデオからカートゥーン アニメ (漫画) を作成する場合に便利な機能です。
スタンドアロン版を使用する場合は、 をクリックして設定を調整するだけです。
プラグイン版を Adobe Photoshop で使用する場合、[自動] > [バッチ]コマンドを使ってアクションを作成してから、そのアクションをイメージが保存されているフォルダー全体に適用します。アクションは、複数のコマンド (AKVIS Sketch) を記録することができるため、一度に大量のイメージを処理できます。
このチュートリアルでは、短いビデオを白黒アニメに変換する方法を簡単に紹介します。プログラムの設定を変更すると、色つきのアニメを作成することもできます。
このチュートリアルでは、MOV ビデオ ファイルを使用しました。元のビデオと処理結果をダウンロードして見ることができます。
- ステップ 1: ハードディスク上に2つのフォルダー、'frames-original' と 'frames-sketch' を作成します。
- ステップ 2:ビデオファイルをフレームに変換し、変換したフレームを[frames-original]フォルダーに保存します。Avidemux 2.5 プログラムを使用しました。
- ステップ 3: ビデオをフレームに変換後、[frames-original]フォルダーのフレームを 1つ選び、Adobe Photoshop で開きます。このチュートリアルでは 、212番目のフレームを選択しました。
ビデオ フレーム
- ステップ 4: フォトエディターの[フィルター] > [AKVIS] > [Sketch] を使用して AKVIS Sketch を呼び出します。
写真からスケッチ画に変換するための技法は、クラシック技法、アーティスティック技法、マエストロ技法が用意されています。
どの技法を使用するかは、ユーザーの好みやセンス次第ですが、このチュートリアルでは、クラシック技法とアーティスティック技法の良い点を融合させてみます。つまり、クラシック技法のはっきりした輪郭とアーティスティック技法の素晴らしいハッチングが見事に組み合わされます。
まず、変換を行う技法としてクラシック技法を選択します。設定をプリセットとして名前を付けて (例えば sketch-classic) 保存した場合、別の機会にもまた使用できます。
図 1. クラシック技法
次に、アーティスティック技法を選択して、パラメーターを調整します。設定をプラグインとして名前を付けて (例えば、sketch-artistic) 保存します。プラグインのウィンドウを閉じます。
図 2. アーティスティック技法
- ステップ 5: Photoshop でアクションを作成します。
[アクション]パレットを開き、[新規作成]ボタンをクリックします。表示されるウィンドウにて、新規アクションセットの名前を設定します (例: Film)。
パレット下部の[アクションの新規作成]ボタンをクリックします。表示されるウィンドウにて、アクション名を設定します (例: combine-sketch)。
[記録]ボタンをクリックしてアクションの記録を開始します。
操作:
- レイヤーの複製を作成します。
- AKVIS Sketch プラグインを呼び出し、sketch-classic プリセットを選択します。結果 (図1) を適用するために、 をクリックします。
- 背景レイヤーを選択します。
- Sketch プラグインを再度呼び出し、アーティスティック技法を選択した上で、sketch-artistic プリセットを選択します。結果 (図2) を適用するために、 をクリックします。
- 上部レイヤーを選択し、ブレンドモードから[比較(暗)]を選び、[不透明度]を 80% に設定します。
- [ファイル]メニューから[名前を付けて保存]をクリックし、[frames-sketch]フォルダーにイメージを保存します。
- ファイルを閉じます。
212番目のフレームの処理結果です。
- ステップ 6: アクションの記録を停止するには、[アクション]パレット下部の[停止]ボタンをクリックします。[frames-sketch]フォルダーに保存したばかりのファイルを削除します。
- ステップ 7: アクションを作成が完了したので、ビデオフレームのバッチ処理を行う準備ができました。エディターの[ファイル]メニューから[自動] > [バッチ]コマンドを選択します。表示される[バッチ]ウィンドウ内のすべてのデータと設定を割り当てます。
- [セット]フィールドで Film、[アクション]フィールドで combine-sketch アクションを選択します。
- [ソース]フィールドは、イメージのソースを選択するために使用します。フォルダー エントリ (特定のフォルダーをソースとして指定できます) を指定します。フォルダーの[選択]をクリックし、[frames-original]フォルダーを指定します。
- [ファイルを開く]コマンドをアクションに記録しない場合は、["開く"コマンドを無視]チェックボックスをオフにしてください。
- [保存先]フィールドでフォルダー エントリを指定し、[選択]をクリック後、[frames-sketch]フォルダーを選択します。
- ["名前を付けて保存"コマンドを省略]オプションをオンにします。
- [ファイルの名前]セクションでは、処理後のイメージの名前の生成方法を設定します。名前を変更しない場合は、最初のフィールドでドキュメント名を指定し、2つ目のフィールドで拡張子を指定します。
[バッチ]ウィンドウの[OK]ボタンをクリックすると、Photoshop での処理が開始されます。[frames-original]フォルダー内のフレームが 1つずつ処理され、[frames-sketch]フォルダーに保存されます。
- ステップ 8: 最後に、個別のカートゥーン アニメフレームを 1つのビデオにまとめます。完成した白黒カートゥーン アニメをダウンロードして、視聴できます。
AKVIS Sketch のパラメーターを変更するだけで、色つきのアニメも作成できます!
Sketch v. 27.1 - 10日間の評価期間