チュートリアル: AKVIS SmartMask

クロマキー

クロマキーは、映画やテレビ番組の撮影/製作時に使用される技術で、幾つかの画像やフレームを1つに合成するときに使用されます。撮影時は、前面に表示されるオブジェクトを、単色 (緑か青) の背景幕の前で撮影します。その後の処理で、背景の色が取り除かれ、別の映像等に置き換えられます。

AKVIS SmartMask のクロマキーモードでは、単色の背景を簡単かつ正確に削除できます。

注意:この機能は Home Deluxe および Business ライセンスでのみ利用可能です。

背景の除去

注意: クロマキーは、元の画像に適用する必要があるので、このモードは、最初の処理段階で使用します。使用するタイミングを間違えると、変更がすべて失われます。

画像の背景を削除する場合は、以下のパラメーターを調整します。

色: 3つのカラーパレットを使用して、削除する色を設定します。パレットをクリックすると、スポイトツールがアクティブになるので、画像内から色を抽出します。パレットをダブルクリックすると、色選択ダイアログが表示されます。パレットを右クリックすると色が削除されます。
背景画像の背景の種類を選択します。選択したオプションに応じ、異なるピクセル除去メソッドが使用されます。選択できるオプションは次の３つです。
均一な背景

不均一な背景

グラデーションの背景
色を削除/色を維持 (設定可能範囲は 0-100): 削除する色の範囲を指定します。
[色を削除]の値が高いほど、指定した色が画像内からより多く取り除かれます。[色を維持]の値が高いほど、指定した色が画像内により多く残ります。色範囲内のピクセルを持つ色は半透明になります。

除去する色 = 5、維持する色 = 20

除去する色 = 25、維持する色 = 50
エッジのリカバリー (設定可能範囲は 0-100): フラグメントのエッジ部分に含まれる半透明ピクセルの色を、隣り合う不透明なピクセルを置き換えます。

エッジのリカバリー = 10

エッジのリカバリー = 100
非彩色化 (設定可能範囲は 0-100): 抽出したオブジェクトのエッジに含まれる半透明ピクセルの色の彩度を下げます。

非彩色化 = 0

非彩色化 = 100
ぼかし (設定可能範囲は 0-100): フラグメントのエッジ (境界) 部分をどの程度ぼかすかを指定します。

ぼかし = 1

ぼかし = 5
[表示モード]ドロップダウンメニューでは、切り取りオブジェクトをイメージウィンドウで表示する際のオプションを選択できます。