ノイズ軽減アルゴリズム (旧アルゴリズム)

AKVIS Noise Buster AI は、デジタル写真の輝度ノイズとカラーノイズの除去を行います。バージョン 12.0 以前は、昔ながらのノイズ軽減アルゴリズムを使用していました。バージョン 12.0 からは、訓練されたニューラル ネットワークを使用します。旧アルゴリズムへの切り換えは、環境設定の該当するオプションを選択してください。

元の画像 ノイズの除去
ノイズ

カラー写真のノイズは、輝度ノイズカラーノイズに分けられます。輝度ノイズは暗いドットや小さなシミのように見え、カラーノイズは異なる色彩を持つ領域上に現れる色付きの斑点です。カラーノイズは、「色彩ノイズ」と呼ばれることもあります。

設定の下に表示されるヒストグラムは、元の写真のノイズ レベル等をグラフィックで表現したものです。灰色の部分は、輝度ノイズ、赤い部分はカラーノイズを表しています。ヒストグラムが左よりであればあるほど、ノイズ レベルが高いことを意味します。逆に、ヒストグラムが右よりであればあるほど、ノイズ レベルは低いことを意味します。ヒストグラムの高さは、そのノイズ レベルでピクセル数を表します。

パラメーターを調整する際に、ヒストグラムの右側に表示される、ノイズの多いピクセルに注意するようお勧めします。左側には、ノイズの低いピクセル(自然な背景として認識されるもの)が表示されます。

画像のノイズをヒストグラム表示
画像のノイズをヒストグラム表示

注意: グレースケール画像では、カラーコンポーネントが存在しないため、カラーノイズも存在しません。グレースケール画像のノイズを除去する場合、[輝度ノイズ]パラメーターを調整するだけで十分でしょう。

注意:ヒストグラムは、画像のノイズ レベルをグラフィックで表現しただけです。そのため、設定の変更とともに、変更するものではありません。ヒストグラムは、ノイズ レベルの程度を把握するのに役立ち、どのパラメーターを調整すべきか判断する際に役立ちます。

設定パネルで、以下の効果パラメーターを調整します。

[フェード] (設定可能範囲は 0-100%):フィルター処理後の写真と元の写真の混合率を設定しているパラメーターです。100% に設定すると、ノイズとして定義されたすべての要素が[スムーズ レベル]のパラメーター値に従って滑らかに処理されます。左にスライドさせる (低い値に設定する) につれて、元の写真のノイズがフィルター処理後の写真に混合されていきます (0% では、フィルター処理は行われません)。たいていの場合、処理前のノイズを少し残したほうが、細かな詳細も保たれ、より自然な仕上がりが得られます。

フェード(弱)
フェード = 10%
フェード(強)
フェード = 90%

品質 (設定可能範囲は 1-20):点の数を減らし、大幅に処理時間を短縮させることができます。

標準品質
品質 = 3
高品質
品質 = 10

ノイズ レベル(設定可能範囲は 0-100): 写真のどの要素がノイズ (輝度ノイズまたはカラーノイズ) で、どの要素が重要な詳細であるかを定義します。パラメーター値が高いと、細かい詳細までノイズとして判断されますので、滑らかな仕上がりになります。

スムージング(詳細に影響なし)
ノイズ レベル = 0
スムージング(詳細に影響あり)
ノイズ レベル = 100

スムーズ レベル(設定可能範囲は 0-100): ノイズとして定義された要素をどの程度まで滑らかにするかを設定します。パラメーター値が高くなるにつれて、フィルター結果はより滑らかになります。しかし、あまり高い値を設定すると、詳細が失われ、立体感が失われてしまうことがあります。カラーノイズに対して[スムーズ レベル]の値を高く設定すると、色彩の変化や小さな色詳細が失われルことがあります。

スムージング(弱)
スムーズ レベル = 20
スムージング(強)
スムーズ レベル = 100

[詳細を改善]パラメーター グループ

[モアレの除去]チェックボックス:不要なモアレ パターンを除去し、スキャンした新聞の写真からハーフトーンを取り除きます。スム―ジングの度合いは、 [ぼかし](設定可能範囲は 0,5-5,0)パラメーターによって変わります。

粗い画像
ハーフトーン画像

粗い画像をレストア
ぼかし = 1.0
粗い画像をレストア
ぼかし = 4.0

 

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