この操作例の製作者は、Innokenti Chtchavrovski
以下は、3DS MAX を使って 3D インテリア デザインモデルをレンダリングした結果です。
レンダリングとは、視覚的角度、明るさ、素材、テクスチャ オーバーレイ等を考慮したうえで、3D ベクター モデルを 2D ビットマップ画像に変換するという複雑な処理のことです。
インテリア デザイン モデルの作成に関わる人であれば、品質レンダリングがどれほど時間と手間のかかる作業なのかをよく知っているでしょう。多くの場合、何時間もかかる作業です。
もし顧客がドアの向こうで待っていて、高品質なレンダリングを行う時間がない場合はどうしますか?
唯一の方法は、平均的な設定で写真のレンダリングを行い、AliveColors 等のフォトエディターで処理を行うことでしょう。これにより、時間は節約できます。
先ほどの画像は、平均的な設定を使用してレンダリングを比較的短時間で行ったものです。しかし、短時間での処理が品質に影響を及ぼしています。影の部分やバーの金属面にノイズ が生じているのがわかります。
バーの金属面ではノイズが特に目立ってしまっています。
AKVIS Noise Buster AI プラグインを呼び出します。呼び出すためには、[効果] > [AKVIS] > [Noise Buster AI] の順に選択します。まずは、デフォルトのパラメーター設定 (AKVIS Default プリセット) を使用して処理します。処理結果が、プレビュー領域に表示されます。
処理結果を見ると、ノイズが大幅に軽減されています。部分画像の処理前と処理後を比較してみてください。
すべてのノイズを完全に除去する必要はありません。画像の全体的な印象が向上することが主な目的です。デフォルトの設定で処理された画像は、お客様に提供しても問題ないほどの品質といえるでしょう。
調整には、5分もかかりませんでした。ノイズのほとんどない写真の出来上がりです。
指定した設定で、画像全体の処理を実行します。最終的な画像に現実味がないと感じたとしても、十分満足できる結果です。
あとがき:
作者はデフォルトの設定での処理結果を顧客に提出しています。しかし、処理結果の良し悪しの判断は人によって異なるでしょう。